みなさまこんにちは。軽度醜形恐怖症の名無しJD(@nonemaJD)です。
高校の時にクラスの男子に「ブス」と言われたのをきっかけに醜形恐怖症になりました。
詳しくは、私のプロフィールに書いています。
よかったら見てみてください。
私の通っていた高校は綺麗な女の子が多かったので、普通~普通以下の女の子は総じてブス扱いでした。そんなとんでもない高校に3年間も通ったものだから、人の見た目に関する考え方の基準がものすごく高くなってしまいました。(自分の容姿に対しても)
実際私の容姿は全然大したことがないのですが、それでも自分の容姿に対する評価が病的だと周りから言われています。
高校の時代の友人で、私以外にも醜形恐怖症を患っている友人がいるので、私やその友人たちの体験談を交えながら醜形恐怖症について書いていきたいと思います。
醜形恐怖症とは?
医学辞典を提供してくださっているMSDマニュアル家庭版のホームページから引用させていただきました。
醜形恐怖症(身体醜形障害とも呼ばれます)では、実際には存在しない外見上の欠点やささいな外見上の欠点にとらわれることで、多大な苦痛が生じたり、日常生活に支障をきたしたりします。
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醜形恐怖症とは、外見上の欠点に一度コンプレックスを抱くと、それ以外考えられなくなってしまう病気です。自分の外見が気になって仕方なく、毎日鏡を何時間も見たり、女性であれば化粧に何時間も時間をかけるなど、日常生活に支障をきたすようになります。
ほとんどの患者は、とらわれを抑えることができず、欠点と思い込んでいる部分について毎日何時間も思い悩みます。大きな欠点があると思い込んでいる外見のために、周囲の人からじろじろ見られている、嘲笑されていると考えることもあります。
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「自分の顔が変だからみんなが見てくる」と考えてしまったり、「自分の顔を見られたくない」という気持ちから人前に立つことができなかったりします。
第三者から見れば、「別に普通じゃん?」という容姿をブサイクだと思い込んでしまう完全に精神的な病気です。
私の場合は、「自分の顔を見られたくない」から人間関係が築けません。
私の友人A子ちゃんは第三者から見ればすごく可愛いのですが、A子ちゃん自身はそう思えず常にマスクをして生活をしています。誰といても絶対にマスクを外しません。
醜形恐怖症の症状は?
・毎日何時間も鏡で自分の容姿を確かめてしまう。
・必要以上に自分の容姿に対して自虐的になる。
・人目が気になって外出できない。
・コンプレックス部分をマスクや帽子で隠して、それを人前では外せない。
・整形がやめられない。
以上は症状のほんの一部です。
そして、醜形恐怖症になると、とにかくコンプレックスの部分を気にして他のことに手がつかなくなります。
自分の容姿を気にするあまり、学校の課題や仕事に集中することができなくなる傾向にあります。
私も容姿に悩みさえなければ、もっと充実した生活が送れるのに…とか考えています笑
韓国には、整形したことによって自分に自信がつき、受験に成功したという例があります。
受験の時、自分の肌の汚さが気になってしまい、勉強に集中できませんでした。
たまにすごく可愛い子が「あたしブスだからさ」と容姿自虐しているのを見かけますが、これはマウントをとっているのではなく、恐らく醜形恐怖症(多分軽度)から自分の容姿に自信が持てないだけです。
人の苦しみはその人にしか分からないので、「嫌味じゃん」とか言わないでほしい。
どこからが醜形恐怖症?
”実際の容姿関わらず”、自分の容姿を気にしすぎて毎日鏡を何時間も見てしまう、どうしても自分の容姿に納得できない。そしてこれらの理由から日常生活に支障をきたしている場合は醜形恐怖症だと考えて差し支えないでしょう。
私の場合は、本当に人から「可愛い」と言われることのない容姿です。
なので、醜形恐怖症になったときも「でも私の顔は本当に大したことのない顔だし…醜形恐怖症じゃなくて、ただ自分がブサイクなことに気づいただけでは?」
と悩んでいました。
しかし、毎日鏡を見ることをやめられなかったり、外出することができない・人間関係が築けないなど明らかに日常生活に支障をきたしていたので、もうこれはただのブサイクではないなと判断しました。
医学的には「 実際には存在しない外見上の欠点やささいな外見上の欠点にとらわれること 」が醜形恐怖症だと言われています。
しかし、褒められた容姿ではなく実際に欠点がある場合でも、それを気にしすぎてまともな日常生活が送れないようなら醜形恐怖症になってくるのではないかなと考えています。
醜形恐怖症は、軽度から重度のものまであります。
私のように、必要な外出ができる、顔は気になるけど日常生活は送れるという場合は恐らく軽度です。
(軽度でもしんどいけどね)
重度になってくると、うつ病や拒食症を併発していきます。
うつ病やひきこもりなど別の精神的な病気を併発しやすい
容姿に満足できず、生きる気力を失っていくので、うつ病になったり、引きこもりになったり、とにかく精神的な病気を発症しやすいです。
私の場合は、人付き合いができない&人に顔を見られるのが嫌で、不必要な外出は一切しません。
半ひきこもり生活を送っています笑
私の友人A子ちゃんは、コンプレックスを解消するためにブランド品やまつエクなどの美容にお金をつぎ込み多額の借金を背負ってしまいました。本人は借金をしてしまうことをヤバいと自覚しているのにもかかわらず、やめることができないそうです。
自分の姿に満足できないという醜形恐怖症は拒食症と相性が良く、併発している方はかなり多いようです。
醜形恐怖症だったけど少し克服できた
私は高校の時に醜形恐怖症を発症し、大学2年くらいまではずっとその呪縛にとらわれながら生活していました。
しかし考え方を変えることで、ここ2年くらいは大分症状が改善してきたので、どうやって改善していったのかを書こうと思います。
※促し、人によって改善方法は違い、人のアドバイスを聞き入れたら治るというような病気ではないので参考にする程度でお願いします。
1.鏡を見たり、自分の写真を撮って自分の容姿を確認するのをやめる
2.もう、自分は醜形恐怖症だからと開き直る
3.できないこと、やりたくないことは無理にしようとしない
4.人から尊敬されるような特技を身に着ける
やっぱり鏡を見れば見るほど自分の顔が変に感じてくるんです。なので鏡を必要以上に見ることはやめました。
また、私は見た目に対するこだわりが強く、「制服が着れない(短足ブサイクに見えるから)」や「太陽にあたりたくない(明るいと不細工な顔が丸見えだから)」という日本社会でデメリットしかないこだわりを持っています。
これらを無理に実行しようとすると、気分が落ち込みうまく言葉が出て来なくなったり、人とうまくコミュニケーションがとれなくなったります。そしてうまくいかない自分が嫌になるという悪循環に陥ります。
なので、自分がやりたくないことできないことは、無理にやりません。
職場は制服がないところを選び、本当に仲が良くて私の気持ちを分かっている友人としか会いません。日中は基本外出しないです。
醜形恐怖症になってしまう方は、たいてい完璧主義の傾向があり、他の人にできて自分にはできないというのが許せない方が多いような気がします。
しかしそこは開き直って自分を目いっぱい甘やかすといいですよ。
私は無理なことはやらない!と決めてからは逆に気が楽になって、たまには気晴らしに昼でも外に出てみるか、とか、あんまりよく知らない友人だけど一緒に飲みに行ってみるかという気持ちになれました。
最後の、人に尊敬される特技を身に着けるについてです。
醜形恐怖症の方の根本には自己肯定感が低く、自分を認められないというところがあります。
なので、これだけは誰にも負けないという特技を身に着けると少し自分に自信がつきます。
私は資格・検定マニア笑
以上を実行した結果、数年前よりははるかに症状がよくなってきました。
今では鏡を何時間も見るということはありませんし、あまり不幸な気持ちにもなっていないです。
醜形恐怖症の苦しみはその人にしか分かりません。私のように、本当に普通以下の容姿でも発症しますし、逆にすごく綺麗な方でも発症する可能性があります。ブサイクだから容姿に悩んで当然とか、綺麗だから容姿に悩むのが嫌味とは思いません。人には人の価値観があって、その基準を満たすことができなければ病んでしまうのは当たり前です。
でも、せっかくの人生だから無理をせずに楽しく生きていきたいですよね。
【おまけ】醜形恐怖症の人が絶対に言われたくない一言
最後に、醜形恐怖症の人が絶対に言われたくない一言を紹介します。
「そんなに容姿ばっかり気にしてるから、上手くいくものも上手くいかないんだよ?」
この言葉には本当にイラっと来ます。「じゃあ、容姿交換してくれない?」と言いたい。
「全然ブサイクじゃないじゃん?嫌味?」
ありがたいけど困る言葉です。人には人の基準があって、あなたの基準ではブサイクじゃないかもしれないけど、私の基準では十分ブサイクなの!となります。ブサイクじゃないって肯定してくれるのは結構嬉しいけど笑
「ブサイクでも明るくて生き生きしてて、モテてる人いっぱいいるよ」
そうかもしれないけど…私は別にモテたくて容姿を嘆いてるんじゃないよ。完璧主義だから、顔が悪いっていうだけで、世界が灰色に見えてしまうことを分かってほしい。